期 間:令和元年9月17日(火)
場 所:栃木県日光市足尾町 ウメコバ沢中央岩峰右ルート
参加者:
L 2年 河野宝
2年 齊藤孝太郎
OB 西出広平
アプローチ
足尾町の銅親水公園から松木川に沿って砂利道を進んでいく。前半は舗装されていていたが、後半は道が不明瞭であり、瓦礫が転がっていて迷いやすかった。松木川を渡渉するとウメコバ沢出合に到着した。ウメコバ沢出合から残置されたFIXロープを頼りにフリクションノットを用いて2回登った。FIXロープの長さはそれぞれ20m、15m程で2本目のロープは損傷が激しかった。5分ほど沢を登ると中央岩峰に着く。ウメコバ沢はあまり明瞭な道がないため沢に沿って登る。齊藤が道に迷い登攀準備が遅れた。
登攀内容
1ピッチ目(Ⅳ)(河野リード)
階段状の凹角を左上する。ホールドが豊富であるが残置支点がほとんどないためカムやナッツで支点を取って登った。25mほど登るとテラスがあり、ピッチを切った。
2ピッチ目(Ⅲ)(河野リード)
左右に発生する浅い凹角を左側から登っていく。1ピッチ目同様に階段状の岩場であるため右側からでも登ることは出来ると思う。40mほど登りテラスにあった立木でピッチを切った。
3ピッチ目(Ⅲ)(河野リード)
左に10m程トラバースし、スラブ気味の岩を20m程、直上し左側の藪に入る。藪漕ぎしながら15m程登ると藪帯を抜ける。その後立木でピッチを切った。
4ピッチ目(齊藤リード)
簡単な岩を直上し、道なりに30m程藪を進むと垂壁が現れる。垂壁の残置支点でピッチを切った。
5ピッチ目(Ⅴ)(齊藤リード)
垂壁をクラック伝いに10m直上する。ここから藪が開けて高度感のある登攀となった。その後フェースに沿って左に5mトラバースする。再びクラックに移り10m程登って、狭いルンゼ場でピッチを切る。ここも残置がほとんど無いためカムやナッツで支点を取る。
6ピッチ目(Ⅴ)(齊藤リード)
左へ数mトラバースし凹角を登っていく。ここが本ルートの核心で幅広の割れ目のある岩を登る。カムが利くクラックが少なく残置もないためナッツを多用し登る。砂利の多い広いテラスでピッチを切る。ここも残置がないのでカムで支点を取る。
7ピッチ目(Ⅲ)(齊藤リード)
5m直上し浮石の多い階段状の岩場を40m登ると中央岩峰の頂上に着く。頂上の枯れ木でピッチを切る。
下降方法
頂上には行かず頂上直下にある中央岩峰の左稜へ続く残置のFIXを辿って下る。懸垂場所のある立木からFIXに沿って40m懸垂下降し、ガレた枯れた沢を下ってウメコバ沢に合流した。