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2019年度 槍ヶ岳 北鎌尾根

期 間:9月10日(火)~9月12日(木)

場 所:槍ヶ岳 北鎌尾根

 

参加者:

L 3年 小菅悠人

    2年 鎌田諒 齊藤孝太郎

    1年 橋本哲

 

 

9月10日(火) 晴

上高地(6:30)〜徳沢(8:10)〜水俣分岐(10:55)〜北鎌沢出会(14:00)

〜北鎌のコル(16:35)

朝から青空が広がり、水俣分岐まで調子よく進んだ。水俣分岐から水俣乗越までは40分ほど沢を辿って急登を詰めていく。水俣乗越で一息入れてから天上沢へと向かう。水又乗越からは一般登山道でなくなり、ザレた急坂を下る。天上沢から北鎌尾根を一望することができる。間ノ沢から流れる水は枯れることはなさそうであった。その後も単調な開けた沢を延々と下る。北鎌沢を通り過ぎたのではないかと心配になったが、天井沢の左側の尾根が続いていたので進み続けた。しばらく進み続けると大岩に積まれたケルンを見つけ、ここが北鎌沢出合だとわかる。北鎌沢出合からはからコルが見えるが、取り付いてみると果てしなく遠く感じる。沢からは水が流れていて、晴天が続かない限り枯れる恐れはない。急峻な沢をだいぶ登ると左俣と右俣の分岐に着く。水は左俣から勢いよく流れていた。コルへは、右俣を進む。ここからが長い。また3箇所ほどテクニックを必要とする大岩を乗越しながら進む。その後も忠実にコルに向かって進めば、迷う心配はないだろう。徐々にコルが姿を見せるがなかなかつかない。やっとの思いで到着する。2時間かかってしまった。

9月11日(水) 曇のち雨

北鎌のコル(7:10)P8天狗の腰掛(9:25)~槍ヶ岳(15:25)

~槍ヶ岳山荘(15:50)

朝から雨が降っていたため天気待ちをする。7時ごろから雨が止み、風もほとんど無く、所々青空が見えた。しかし午後から再び雨が降るという情報が入っていたため、槍ヶ岳山荘まで移動する事を目標に出発した。北鎌のコルよりダケカンバ林の急登を詰めていき、20分ほどでハイマツ帯に変化していく。その後も稜線上の明瞭な踏み跡を辿ってアップダウンを繰り返し、小ピークを2つ越えた先でP8天狗の腰掛けへと辿り着く。ここから千丈沢側を進み、いくつか小ピークを超えていく。独標に向かう岩場は分からなかったが、ザレたバンドについた踏み跡ははっきりと確認できた。ここで20mFixを1P張る。出っ張った岩が2ヵ所ほどあり緊張する。11時を過ぎたころから雨が降り始め、岩が濡れていく。ハイマツの尾根を進んでいくが、間違った踏み跡を辿ってしまい引き返すことが何度かあった。脆い岩場に何度か迷い込みつつも何とか踏み跡を辿っていく。P14辺りで仙丈沢側に懸垂支点があり、40m懸垂で降りる。その後P15はトラバースして巻いていくルートを進み、ほどなくして北鎌平に出る。稜線上ではここがもっとも広い平坦な場所になるが、幕営するには落石の心配があるように見えた。再びザレた踏み跡を進み、しばらくすると大きな岩が山頂直下まで連なり、最後の凹角を抜けて槍ヶ岳山頂に辿り着く。記念撮影をした後、一般登山道を辿って下っていき槍ヶ岳山荘前に到着する。ここから南岳方面に進んだ先にある槍ヶ岳山荘キャンプ場に幕営し、この日の行動を終了した。

 

9月12日(木)  快晴

槍ヶ岳山荘(5:50)〜槍平(7:30)〜新穂高ロープウェイ(9:40)

 

槍ヶ岳山荘より南岳方面へ下り槍平への分岐から九十九折りを下っていく。仙丈乗越分岐からしばらく下っていくと、樹林帯に代わり深い緑に包まれた道を進んでいく。2時間半ほどで槍平に到着。予想よりも開けた場所であった。滝谷を一望しながら道なりに進んでいき、白出の分岐に着く。ここからは駈け下って30分ほどで新穂高ロープウェイに到着し、ここで山行を終了する。


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東京農業大学 常盤松会館本館3F 農友会山岳部