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2020年度 八ヶ岳合宿

2月19日 晴 -16℃

石尊稜

丸山(3)=橋本(2)=高野OBパーティ

BC(6:30)〜取り付き(8:40)〜終了点(13:00)〜横岳(13:??)~大同心基部(15:00)~赤岳鉱泉(16:50)

 BCを出発する。中山乗越の登りに差しかかる手前の橋から沢を詰めていく。

トレースはなく、膝上ほどのラッセルが始まる。短スパンで先頭を交代しながらラッセルを続ける。三叉峰ルンゼの分岐から沢が細くなり次第に石尊稜の取り付きが見えてくる。取り付き直下の雪壁を登り右の小尾根に這い上がる。取り付きの手前で登攀の支度を済ませて、休憩をとる。

1p 灌木からやや右上し取り付く。雪が付きやすい、傾斜のある斜面だが先行パーティにより登攀ラインは分かりやすくなっていた。20mほど左上しながら登っていく。下部は岩のアイゼンワークとなるが後半は草付きとなり、快適な登りとなる。灌木で支点を作成する。

40m

1p目を終えコンテに切り替えてその後の雪稜を進むことにする。序盤から後半にかける尾根が細くなりやがて雪稜となる。一段手前の5m程の雪面を上り上部岩壁に達する。

2p凹角を登り、

3p稜線上はトレースがなく、気の抜けない歩きとなる。横岳通過直後に急斜面のトラバースとなり、FIXを10m程張り通過した。

 

 大同心稜の下降は、初めに大同心ルンゼを下降し大同心基部から稜上に戻り下るが、途中のルンゼで10mと40m懸垂が必要となる。ここを通過すると困難な箇所はないが途中の支尾根との分岐はそのまま右側に進む。その後途中で大同心ルンゼに下りBCまで帰幕した。

 

2月20日 晴 -11℃

橋本(2)=石井(2)  

BC(6:15)〜取付き(8:05)~終了点(12:40)~行者小屋(16:55)~BC(17:15)

中山尾根パーティ

 BCを出発する。中山乗越から取り付きまではトレースがなく、ラッセルとなる。木々の合間を縫いながら進んで行く。次第に傾斜が強くなり木々の間から下部岩壁が見えて来る。最後は疎林となり尾根上部で登攀の支度を済ませて1p目に取り付く。

 

 1pやや、右手から浅い凹角を5m程登ると、キャメロット2から3番がセットできる凹角に出る。ここを右側からジャムを決めて乗越して、正面の岩壁に出る。ここを左から巻き緩い斜面から少し上がったところの灌木で支点を作成して、ピッチを切る40m

フォローに一段上の安定した尾根上まで登ってもらいここからコンテで進むことにした。

しばらく進み、上部岩壁手前の雪面をグリップビレイで通過して、上部岩壁に取り付く。

2p岩壁の左端にハンガーボルトが設置されてありここから、20m程右上しながら凹角を登る。ここを越えると尾根歩きとなる。50mいっぱいまで進むとハンガーボルトが設置されており、ここでピッチを切る。50m

3p岩峰を左から巻き、続く岩壁を右手凹角の直下まで詰める。40m

4p凹角の登りとなるが、ここは残置支点がないのでピナクルで中間支点を作成するが心許ないので落ちられない。ここを登り稜上に乗り出した途端、爆風が襲いかかる。バランスを崩されないように岩稜の左側から進み、鶏冠状岩峰手前のハンガーボルトでピッチを切る。40m

普段ならここから踏み跡をトラバースして日ノ岳の基部に合流するが、雪付きが悪く安定していないのでロープを出しながらトラバースして登攀を終了した。

 

 後続が来るまではツエルトに包まりながら待つ。トランシーバーで更新するが尾根を挟むため繋がらない。しばらく待っていると残り2ピッチとの交信が入る。やがてツエルトの外から声が聞こえ、後続パーティが到着する。登攀を整理して地蔵尾根からBCに帰幕した。


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東京農業大学 常盤松会館本館3F 農友会山岳部