· 

2020年度 春山強化合宿(日白山~平標山~仙ノ倉山)

参加者:L丸山、橋本、石井

コーチ:淀川

 

 2月8日 曇のち雪

土樽駅(9:05)~毛渡橋(9:30)~長釣尾根取り付き(13:00)~1150m(C1)(15:20)

 体操を済ませて舗装された道を出発する。毛渡橋を渡ってすぐ左の除雪によって溜まった雪が山になっている箇所の奥にある雪に埋もれた林道をワカンをつけて進んだ。林道から膝下のラッセルが始まり、次第に膝上のラッセルへと変わる。交代でラッセルするも予定の倍ほど時間がかかってしまった。尾根に取り付いても雪深さは変わらず、予定していた幕営地である1350mよりも200m低い1150mで幕営して行動を終了する。お茶を飲み、翌日の予定を話し合った。

 

2月9日 雪 ―10℃

1(6:15)~1260m(9:50)~1320m(C2)(12:00~13:30)

~1410m(15:00)~C2(15:50)

標高とまだ森林があることを考えてビーコンはつけずに出発するも、すぐに雪が沢山ついた斜面を歩くことになり、ビーコンをつけた。昨日より雪が深い。1260mの支尾根が派生している箇所の手前で休憩をとる。3時間で標高差150mほどしか進まないことに愕然とする。今日中に日白山の稜線上に出るのは厳しそうである。

支尾根の箇所を過ぎたすぐの1270mあたりで、左側に雪庇を見ながら斜面を橋本、丸山、石井の順に間隔を3mほどずつ開けて進んでいた。まもなく丸山が右足を置いたところから破断面約70cm、幅が約15mにわたって雪面に亀裂が入り、40mほど雪崩れた。雪崩れた箇所を引き返すと、下から見たら雪庇に見えたところは実際は雪庇ではなく尾根の一番高いところに雪が沢山積もって雪庇に見えていたのだった。雪崩に対する危機意識が高まった。

雪崩箇所を引き返した後は人との間隔を広めに空けながら、今度は尾根の一番高いところを進む。次第に尾根の一番高い積雪の高さは目線ほどになり、先頭はザックを置いてスコップで雪を切り崩しながら進む。一歩一歩が埋まり、1分で1~2mほどしか進まない。とにもかくにも進まず、後続は手持ち無沙汰のため尾根が広くなってきて幕営できそうな1320m付近に3人でテント設営をし、その間にしばらく広尾根で危険は無いので一人に先行してラッセルしてもらうことにした。テント設営後は、全員で明日のために足付けをしに行き、天気図をとるために時間を見ながらテントに戻ってくる。1日中行動して足付けを合わせても300m弱しか標高は稼げない1日となった。            

 

2月10日 曇のち晴 -10

1320mC2(5::00)〜1450m付近(6:30)〜C1(8:30)〜950m付近(10:30)〜講習終了(14:30)

テントから出るが月明かりは見えない。昨日の天気図からは天気が回復する見込みだったが若干の雪がぱらつく。それでも、晴れることに期待して出発する。前日に足つけをしたトレースは夜の降雪により完全に消えている。ピッケルを刺しながら、踏みつけたトレースを探り進んでいく。1時間ほどで昨日引き返した地点まで到着する。1450m付近からは、日白山直下の登りとなるが、尾根が広がり雪崩斜面のような地形に変わる。この斜面は、灌木も無くいつ雪崩てもおかしくないと全員が見て感じた。淀川コーチが少し空荷で進むとドゴッと雪面の割れる音が聞こえた。昨日雪崩を見たことや実際に音を聞いたことで、これ以上進むのは危険と判断し、身の安全を考え撤退することにした。

テント設営の練習や明日の行動に備え1350mに設置しているテントを回収して、テント場を下げる事にした。下りも腰下ラッセルであったが登りに比べれば、順調に高度を下げることができた。また次第に雲が抜け日が当たり始めたが、平標山や仙ノ倉山は相変わらず雲に覆われている。C1からしばらく降ると950m付近が台地になっているため、ここでテントを立てる。時間も早いので講習を行う。4人が詰めて座れるほどの雪洞を掘り、ビーコン捜索に加えて石井と橋本は埋没訓練の講習を行った。14時過ぎまで講習をし、この日の行程を終えた。

 

 

2月11日 雪のち晴 -3℃

950m付近(6:15)~ツェルト講習(7:00)~長釣尾根取り付き(7:55)~林道終了(11:30)~土樽駅(12:00)

 テント撤収を済ませ、ビバーク時におけるツェルト講習を1時間ほど行う。石井と橋本に半雪洞を掘ってもらい、ツェルトでふたをして実際に中に入るなどした。講習後下山を開始した。入山時のトレースは見る影もなく、再びラッセルしながら下る。林道に出てからも膝上のラッセルが続く。先頭がザックを置き空荷で進みラッセル後に戻り各自で休憩を挟みながら進んだ。2時間ほど進むと晴れ間が見え始め、膝ラッセルへと変わる。さらに1時間半進むと毛渡橋に到着し、土樽駅で体操をして合宿を終了した。