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2022年度 易老渡~聖岳

4月1日~3日 南アルプス 聖岳

参加者:石井、福島、鈴木

 

4月1日 晴 

北又渡(7:45)~易老渡(8:47~1350m(9:57)~1750m(11:10)~2050m(12:30)~2254m(13:50)~易老岳(14:30) 

 学生は1日未明に車で離京し、北又渡へ向かった。北又渡で岩附OBと合流した後、体操を済ませ山行を開始した。易老渡までは平坦な舗装道が続く。南アルプス深南部は岩盤が脆く、舗装道に大きな岩が落ちている個所が多数あった。易老渡からはつづら折りの急登になり、1200m付近で雪が見え始めたためスパッツを装着した。面平を過ぎ再び急登となるが、雪が深くなり始め、踏み抜く場面が増えてきたため2100m付近でワカンを装着する。その後2200m付近でロープの張られた危険個所があるが、岩附OBと石井が2年生の下に入り通過した。2300m付近からは傾斜が緩くなり、すぐに易老岳に到着した。北東側のコルに幕営しようかと考えたが風も穏やかであったため易老岳のピークに幕営することとした。幕営を済ませ、熱々のお茶を頂き、行動を終了した。 

 

4月2日 晴

易老岳(6:20)〜2480m (7:25)〜茶臼岳(8:35)〜2500m(10:00)〜2700m(11:20)〜上河内岳山頂(12:10)〜2020m(12:30)〜聖平小屋(14:30)〜薊畑【BC】(15:15) 

 天気は晴で気持ちの良い1日の始まりであったややクラストしているものの踏み抜く場面が多いと考え、ワカンをつけて行動を開始した。平坦な稜線上を歩き続け仁田岳分岐で休憩をとった。樹林帯を抜けるため、ここでワカンをアイゼンに付け替え茶臼岳に向けて出発した。アップダウンの繰り返しの後にややリッジ状になるため、注意しながら進んだ。茶臼岳手前の急登は程よくクラストし、アイゼンが良く効く雪質であった。茶臼岳で休憩をとり上河内岳に向かって出発した。上河内岳分岐までの登りは夏道に雪がうっすら積もっている程度でアイゼンだと少々歩きづらい印象を受けた。分岐点に荷物をデポし、上河内岳山頂に向かった。速やかに写真を撮り、聖平小屋に向けて出発した。途中で福島の体調が悪くなったため大幅な荷抜きをして再び出発する。2561mからは樹林帯となり、尾根が広くなるためかなり不明瞭であった。西側の支尾根に進んでしまったようである。やや藪漕ぎをした後に夏道と合流し聖平小屋まで進んだ。聖平小屋で休憩を取ったがここでテルモスが底をつき、干からびそうになりながら薊畑(以下BC)に向けて出発した。疲労はピークに達していたが気力でしばらく登り、標識が付近で幕営をして行動を終了した。 

 

4月3日 雪 

薊畑【BC】(5:50)~2650m(6:50)~聖岳(7:10)~2670m(7:45)~2610m(8:45)~1900m(11:20)~1250m(12:50)~西沢渡(13:25)~便ヶ島(14:21)~北又渡(15:45)   

 夜からやや風が強まり、目を覚ますと数cmほどの降雪があった。降雪の下はクラストしていたため、アイゼンを装着して行動を開始した。2500m付近からは岩がむき出しになっている箇所が多く見受けられるようになる。2700m付近から聖岳へはクラストしたつづら折の夏道がでていたがすぐに夏道は不明瞭になり、雪のあるルンゼを直登し2年生のフォローをした上で、夏道を探しながら斜面を登ると突然聖岳のピークに到着した。夏道は想像よりも東側であったようだ。山頂は風が強く展望はなかったため速やかに集合写真を撮りBCへ向けて出発する。BCに到着し、テントの撤収とパッキングを済ませ出発した。1900m付近で積雪量が減少し、アイゼンが効きづらくなったため外して慎重に下った。西沢渡では人力ゴンドラをロープで引っ張り渡渉した。西沢渡からは林道となるが、大きく崩落している個所が数多く見られた。長い林道を重い荷物と格闘しながらひたすら進み、北又渡へ到着した。体操行い山行を終了した 


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東京農業大学 常盤松会館本館3F 農友会山岳部