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2022年度 赤岳 天狗尾根

4月16日~17日 八ヶ岳 赤岳天狗尾根

参加者:石井、福島、鈴木

 

4月16日 曇のち晴 

美し森駐車場(6:25)~1750m(9:00)~出合小屋(10:00)~雪上訓練開始(12:30)~雪上訓練終了(14:30 

 学生と井上監督は15日夜に車で離京し、美し森駐車場へ向かった。駐車場にて幕営をし翌日の行動に備えた。翌朝岩附OBと合流し、テントの撤収とパッキングを済ませ体操を行い山行開始した。美し森駐車場から天狗尾根入口の分岐までは平坦な林道が続く。天狗尾根入口からも平坦な道が続くが、前日の雨で沢が増水しており9回の渡渉を行うこととなった。渡渉では2年生の荷物を井上監督と岩附OBが運び、空荷で渡った。しかし2年生は渡渉に慣れておらず、1回ずつ沢に落ちてしまった。その後は順調に足を進め、出合小屋に到着した。幕営を済ませ荷物を整理し、すぐに雪上訓練へ向かった。3回の渡渉をツルネ東陵取り付きへ向かったが良い雪上訓練場所がなかったため、到着後すぐに天狗尾根取り付きへ向かった。回の渡渉をし天狗尾根取り付きに到着し、最後の渡渉手前で雨具を装備して滑落停止と雪上歩行を行った。一度休憩を挟み、ハーネスを装備して登攀の流れも確認した。その後すぐに帰幕し行動を終了した。 

 

4月17日 晴のち雨 

出合小屋(5:00)~2150m(6:00)~2350m(7:00)~大天狗取り付き(7:30)~2650m登攀終了(9:00)~赤岳山頂(10:15)~2710m登山道合流(10:50)~ツルネ(12:05)~出合小屋(13:40)~出合小屋発(14:40)~美し森駐車場(16:40) 

 

 2日目の朝は晴れていた。体操を済ませ、天狗尾根取り付きに向かった。取り付きまでは渡渉を行う場面があり、足を滑らすハプニングがあったものの濡れは酷くなくアウターに入った水を抜いて行動を再開した。矢印に従って平坦な道を歩き取り付きに到着。始めは急登で樹林帯をしばらく登ると雪が見え始めた。テープやトレースを注視して登った。しばらく登ると大天狗が綺麗に見える地点に出た。その後も樹林帯を進み急な雪面を登ると樹林帯を抜ける。低木樹帯をしばらく進むと高度感のあるトラバースとなり、残置のFixがあったものの練習も兼ねて岩附OBのリードで40mほどFixを張り通過した。その後、細い尾根を進んでいき大天狗に到着。右側の岩と草付きがある地点から取り付いた。石井―福島パーティー、岩附OB―井上OB―鈴木パーティーで登攀を行った。突き出た岩が多く足場も豊富な岩場であった。15mほど凹角を登ると真新しい鎖付きの支点があり、その後も危険地帯はないと判断したためピッチを切り登攀を終了した。細い尾根をしばらく進み10分ほどで登山道と合流した。ハーネス、登攀具、ロープをデポし赤岳山頂に向かった。赤岳までは氷が張っている危険な箇所が数か所見受けられたが、それ以外ほとんど雪はなく春の訪れが感じられた。山頂で記念撮影を速やかに行い、登山道合流地点まで戻った。休憩を取った後、ツルネに向けて出発した。休憩地点からコルまではガレ場な上に、急な下りであったため慎重に進んだ。コルに近づくにつれて雪が多く積もっており、踏み抜く場面が多く見られた。ツルネまで登り返し休憩を取った後、ツルネ東陵から出合小屋に向けて出発した。事前に迷いやすい道であると情報を得ており、テープや地形図を怠らずに確認しなければ隣の沢に下りてしまう等が起こり得る道であった。東陵始めの雪質は踵がよく効く進みやすい雪であったが、木の影に入るにつれ氷が多くなったため途中アイゼンをつけて行動した。その後みぞれが降り始め、下りていくにつれて雨に変わっていった。テープを目印に慎重に進み、ツルネ東陵取り付きに下りた。取り付きでアイゼンを外しテント場に向かった。速やかにテントを撤収し休憩を挟んだ後、美し森駐車場に向かった。渡渉を行う場面が何度かあったが、前日より川の水量は少なく渡りやすい道となっていた。時間が経つにつれ雨は強くなり駐車場付近では20m先も見えない土砂降りとなっていた。長い林道を進むと駐車場に到着し、今回の山行を終了した。 


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東京農業大学 常盤松会館本館3F 農友会山岳部