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2022年度 六月合宿①(立山)

場 所:北アルプス 立山周辺

  

6月11日 曇のち雨

室堂(9:00)~雷鳥沢キャンプ場着(9:40)~BC発(10:40)~2350m付近雪上訓練開始(11:00)~訓練終了(15:10)~BC(15:40)

前日の夜に丸山OG、齊藤OBと新宿で合流し、バスに乗って離京した。翌朝、電鉄富山駅で岩附OBと合流して電車にて立山駅に向かう。そこからケーブルカーとバスを乗り継いで室堂に到着する。到着後、帽子とサングラスを着用し体操を済ませ雷鳥沢キャンプ場に向かう。雷鳥沢キャンプ場までの道は整備されており、みくりが池温泉を過ぎると残雪の道となった。雷鳥沢キャンプ場に到着後すぐにテントを設営し、パッキングを済ませて雷鳥沢へ出発した。キャンプ場から称名川を渡ろうとしたが、シュルンドが見えたため一ノ越への登山道側から大きく迂回して雷鳥沢に向かった。2350m付近でザックを置き、雪上訓練を開始した。初めに全体に向けて石井が説明し、その後上級生と1年生がペアになって訓練を行った。まずは雪上歩行を反復練習することで正しい姿勢を身体に染み込ませた。次に滑落停止訓練を行うが、1年生は足裏を雪面につけてしまったり、ピッケルがずれてしまい等の各個人の課題が見つかった。滑落停止訓練後、一度休憩を取りコンティニュアス・スタカットの訓練を行った。コンティニュアスでは、初めは墜落停止が間に合わない、足がしっかり蹴りこめていない、途中でピッケルが抜けてしまう等の場面が多く見受けられたが、繰り返して訓練することで改善することができた。スタカットでは順序、やり方をしっかり理解し、そのうえでどのような体勢が耐えやすいかなど考えながら行うことができた。途中でスノーバーの頭を叩きすぎて、ワイヤーが破損し、切れることがあった。徐々に天候が悪化してきたため、雪上訓練終了後すぐにBCに帰幕し、行動を終了した。

 

6月12日 曇のち晴 5℃

 BC(5:50)~一ノ越(7:30)~龍王岳東尾根取り付き(8:00)~龍王岳(10:50)~雄山(12:35)~真砂岳分岐(13:45)~BC(14:20)~室堂(16:40)

夜は雨が降っていたが、明け方には止んでいた。朝飯の支度時に、昨晩埋めておいた食糧を雪から掘り出すがデポ袋が見当たらなかった。まだ暗い中しばらく周辺を探すと20mほど離れたところでデポ袋を発見した。中身を確認したところレーションが散乱しており、どうやらキツネに食べられた模様であった。幸い、レーションが2つ無くなっただけで朝飯は無事であった。念入りに手を洗浄し、通常通り朝飯を食べた。

【龍王岳東尾根】

体操を済ませ、一ノ越に向けて出発した。訓練として一般登山道を外れ、トレーズのない雪渓を登る。途中でカッターシャツを脱ぎ、一ノ越まで登った。一ノ越山荘付近で休憩後、龍王岳東尾根取付きまで~沢を下る。ガスで視界が不明瞭であったため、地形図を参考に慎重に進む。福島=長尾=岩附OB、石井=神山、鈴木=丸山OGの順に登攀を開始した。取付き直後10mの凹角のみロープを結び、その後のⅠ峰までのリッジはFixで通過した。その後はロープを出すことなく岩稜帯を登っていく。途中、急な残雪のルンゼを5mほど登ることもあったが、ロープを出すほどではなかった。ハイマツの岩稜帯を登り、龍王岳に登頂した。山頂からは一般道で一ノ越まで戻り、雄山へ向かった。1年生は疲労困憊であったが、全力を振り絞って雄山に登頂した。雄山神社前で記念撮影後、真砂岳に向けて出発した。時間が押していたため、別山のピークは踏まず、真砂岳分岐からBCへ向けて出発。雪渓を駆け下ったが、神山が膝の痛みから後れを取ったため、石井、丸山OGが付き添い、他メンバーは先にBCへ帰幕し撤収を行った。急いでパッキングを済ませ、室堂へ出発する。行きと同じ道を通り、室堂に到着した。体操を済ませ、合宿を終了した。

 

【原&齊藤OB】

BC(6:50)~一ノ越(8:10)~雄山(9;45)~富士ノ折立(10:45)~真砂岳手前2830m(11:50)~大走り(13:00)~雪上訓練終了(13:40)~BC(14:00)

 一ノ越に向けて残雪の登山道を進み、2450m付近で休憩を取る。途中、登山道から外れ雪渓を詰めていく。雪は一ノ越山荘まで続いており1時間ほどで山荘に到着した。少し休憩を取り雄山までの登山道を登る。太陽が出てきて見通しが良くなり雄山山頂が見え始めた。山頂までの登山道は見失う心配などないほどに大量の印があり、印に従って進むと雄山山頂に到着する。休憩中に、太陽が雲に隠れ気温が下がる。雄山から富士ノ折立に向かう際は、浮石が多く、足の置き場に苦戦し、時間がかかった。富士ノ折立で休憩を取ったのちに真砂岳山頂へ向かうが、原の足取りが重くなったため、大走りから下りることにする。ヘルメットを装着し、大走りを尾根に沿って下る。再び太陽が出てきて、日差しが強くなったため、日焼け止めを塗る。所々、雪が固いたため注意しながら下った。標高2350m付近で雪上歩行、滑落停止、コンティニュアスの訓練を行う。頃合いをみて、コンティニュアスのままBCに帰幕する。


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