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2022年度 六月合宿②(白馬岳)

場所:北アルプス 白馬岳周辺

6月18日 晴後曇

猿倉(6:45)~BC着(7:40)~BC発(8:30)~大雪渓1950m(9:30)~2100m(11:00)~雪上訓練終了(13:45)~BC(14:15)

 前日の夜にバスタ新宿から夜行バスで離京し、白馬八方バスターミナルへ向かう。翌朝白馬八方バスターミナルから猿倉登山口まではタクシーで向かい、猿倉登山口にて岩附OBと合流した。合流後、神山が登山靴をバスに忘れたこと気づき神山が岩附OBの靴を履いて入山し岩附OBが登山靴の回収に向かった。登山靴に履き替え体操を済ませ、白馬尻小屋までは新緑の気持ちの良い林道を進む。途中、あとから入山された西出OBと合流した。50分ほど進むと雪が見られ、その後すぐに白馬尻小屋に到着し幕営した。幕営途中で登山靴の回収に向かった岩附OBと合流した。荷物を整理しヘルメット、サングラス、スパッツ、オーバー手袋を装着し、ピッケルを持って出発した。大雪渓はしばらく緩やかであり雪上訓練には不向きであるため、一度休憩を挟んだ後に2100m付近まで登った。雪は例年の涸沢のように硬かったものの、スプーンカットになっており非常に登りやすい雪質であった。落石に注意しながら休憩を取り、雨具を装着して雪上訓練を行った。雪上訓練としては雪上歩行、滑落停止、コンティニュアス、スタカット、さらに立山では行えなかったシッティングビレイも行った。訓練を行った後、大雪渓をかけ下りBCに帰幕した。

 

6月19日 曇後晴 9℃ 

BC(5:00)~2000m(6:00)~2450m(7:30)~頂上宿舎(8:40)~白馬岳(9:50)~2450m(10:30)BC(13:00)~猿倉(14:00)

 本来の予定では杓子岳白馬岳行く予定であったが、前日の部員の状況や隊全体の体力を考えて白馬岳を最初に行き、時間に余裕があれば杓子岳まで行くという行程に変更した。原は体力面を考慮し、岩附OB共に別行動をとることとした。BC出発後、順調に雪渓を登り2000m付近で休憩をとる。風が強く冷えてきたため雨具を着用し、出発する。そこから雪渓の核心部となる。核心部は強く蹴り込まないと滑落してしまうほど急な傾斜で、上級生やコーチが下級生の下につき安全に配慮しながら登った急登を登り切り、勾配の緩くなった露岩付近で休憩をとった。休憩後はトレースをたどりながら雪渓を詰めて頂上宿舎まで登った。頂上宿舎から出発した後途中霧によって視界が悪くなることがあったが順調に登山道をたどり白馬山荘まで進んだここで強風ではあったが、天候が好転し晴れとなった。晴れたことで、全体の士気が上がり白馬岳まで登った。頂上では西出OBの誕生日を祝い全員で集合写真を撮った後、速やかに下山を開始した。風はほとんどなくなり日差しも強く照りつけたため、気温も急激に上がっていった。そのため、往路の硬さが嘘のように雪が柔らかくなっており、スムーズに下ることができた途中の2550m付近でグリセードの練習を行2450m付近の往路と同じ露岩付近で休憩を取る。日差しが強かったため、雨具を脱ぎ日焼け止め多めにを塗った雪渓核心部の下りではFiⅹ工作訓練を行った。途中、シュルンドに他の登山者が落ちたとの情報があり西出OBと岩附OBで救助を行った雪上用ザイルで長さが短かったため、3回ほどFix工作を繰り返し行った後、BCまで雪渓を駆け下りた。鈴木が体調不良、神山が膝の痛みを感じ始めたため遅れをとったが、予定より早くBCに到着した。帰幕後、速やかに撤収駐車場まで下って合宿を終了した。


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東京農業大学 常盤松会館本館3F 農友会山岳部