· 

2022年度 耐寒合宿(三つ峠・富士山)

期 間:2022年11月19日~11月20日

場 所:御坂 三ツ峠 屛風岩

 

 

11月19日 晴

 達磨石付近(BC)(6:10)~1400m付近(7:10)~屏風岩基部(8:00)~マルチピッチ開始(12:00)~天狗の踊り場(14:20)~屏風岩基部(15:55)~BC(17:00)

朝食は各自で取り、体操を済ませて出発する。1400m付近で休憩を取り、屏風岩へ向かった。到着後はすぐにヘルメットとハーネスを装着した。初めにアイゼンを装着し石井が一般ルート右、福島が一般ルート中央を登攀し、2本のトップロープを張った。石井と福島が下降したところで岩附OBと合流した。その後は一般ルート右、中央、左をアイゼンと毛手袋をつけて登り込んだ。この日はとても暖かく、他のパーティも徐々に増えていった。そのため12時ごろにマルチピッチを開始した。1ピッチ目は石井=神山で一般ルート右、福島=鈴木=岩附OBで一般ルート中央を登る。2ピッチ目は第一バンドをトラバースし、3ピッチ目は石井パーティがサンドイッチ、福島パーティがNo.10.5クラックを登った。4ピッチ目はNo.15とNo.16クラックを登り天狗の踊り場に到着した。他のパーティも多く、混雑が予想されたため記念写真は撮らずに懸垂下降を開始した。50mの懸垂下降を2回行い、第一バンドに到着した。次に25m懸垂下降を行いマルチピッチを終了した。撤収の準備をし、少し休憩した後BCへ下山を開始した。BCへ到着後は幕営しこの日の行動は終了した。

 

11月20日 曇後雨 7℃

 BC(5:30)~馬返し(6:20)~屏風岩(7:25)~登攀終了(12:30)~BC(14:15)~三ツ峠グリーンセンター(15:10)

 

昨夜ほど冷え込んでおらず、心配していた雨もまだ降っていなかった。BC撤収後荷物をデポし、体操を済ませ出発した。昨日と同様に屏風岩へ向かう。到着後すぐに登攀準備をし、アイゼンを装着して石井が一般ルート右、福島が一般ルート中央にトップロープを張った。全員アイゼン、毛手袋を装着してトップロープで一般ルート右、中央、左を各2回ほど登った。その後、石井=鈴木パーティは一般ルート右、福島=神山=岩附OBパーティは一般ルート中央を登り、懸垂下降をする流れを行った。最後に、石井=福島=神山パーティはリーダーピッチ、鈴木は一般ルート左をトップロープで登り、登攀を終了した。終了後、屏風岩の基部でFix工作とハーケン・アングル講習を行った。途中から雨が降り始め、その後すぐに装備をまとめBCまで駆け下った。到着後はBC近くの東屋にてデポした荷物をパッキングし直し、三ツ峠グリーンセンターまで駆け下り、体操を済ませて合宿を終了した。

 

 

期 間:2022年11月26日~11月27日

場 所:富士山 御殿場口

 

11月26日 雨後雹

 御殿場口新五合目(6:40)〜1920m付近(7:30)〜2600m付近(8:50)~2700m付近(10:30)〜新五合目(12:30)

雨予報であったため雨具上下を着用してテントを撤収した。着替え等をデポし、パッキングを済ませ出発した。緩やかな砂利の登山道を看板やポールを目印に進んでいく。出発後、すぐに雨がぱらつき始め、しばらくすると本降りとなった。風も少し吹いていた。1920m地点で一度目の休憩をとり毛手袋とオーバーミトンを着用し出発した。砂利道が続いたがしばらく進むと砂利に雪が斑状についてきた。顔を上げると痛いほどの勢いで落ちてくる雹に降られながら高度を上げていく。雹は湿った雪に変わって、薄ら雪がついている登山道に靴を蹴り込みながら進んで行った。さらに風と雪が更に強まり吹雪の中、ポールを目印に進んでいき2600m付近で休憩をとった。皆の毛手袋が濡れているため手を動かし体を動かし、身体を温めながらの休憩となった。休憩時、鈴木が寒さを訴えたため毛手袋を予備のものに変え、寒い者はカッターシャツを着用した。アイゼン、ピッケル、目出し帽を着用し出発。出発後、六合の小屋が見え始めた2700m付近あたりで鈴木が指の感覚が無いことを訴えたためコーチ方と相談のもと、新五合目まで下りることとした。下山時はより血流をよくするため、鈴木と丸山OGとのザックを交換し鈴木の荷物を軽くした。コーチ方と鈴木を先頭に吹雪の中をトレースに沿って歩き砂利道へと戻る。砂利道へと戻る途中雪、風共に弱まり砂利道に着く頃には雪は止んで、晴れ間が見えた。石井、福島、神山で先に新五合目まで下り、幕営してコーチ、鈴木を待った。コーチ、鈴木の到着後、鈴木の指の状態を確認し重症ではなさそうであったためテントで休ませることとした。テントでお茶を飲んだ後、水がないためコーチ方に協力していただき、近くの公園まで水を汲みに行った。その間、鈴木はテントで休み皆の衣類を干した。水汲みから戻り食事を速やかに済ませ、行動を終了した。

 

11月27日 晴 1℃

 BC(5:40)~二合八勺(6:40)~四合(7:50)~2700m(9:00)~七合(3000m)(9:40)~雪上訓練終了(14:20)~BC(15:10)

 

 毛手袋、オーバー手、スパッツ、ラテルネをつけて出発する。昨日とは打って変わって快晴である。行動開始から1時間後の休憩で風が出てきたため雨具上を着け、雪が出てきた2400m付近でアイゼンと雨具下を着ける。本来は大タルミ沢に行く予定であったが、予定より時間がかかってしまったため、七合で雪上訓練を行うことにした。七合到着後、滑落停止のためFixロープを二ヵ所に張った。まず初めに雪上歩行と滑落停止訓練を行った。その後ハーネスを着け、雪上用ザイルでコンティニュアスとスタカットの練習を行った。次にFix工作訓練を行った。実際にFixロープ50mを張り、登る順番による役割を確認しながら練習を行った。この練習が終わった段階で13時を過ぎていたため急いで雪崩捜索訓練の準備をする。雪崩捜索訓練では5人パーティで一人が遭難した例と5人パーティで二人が遭難した例を行った。実際に雪の上で行う雪崩訓練は緊張感がある。最後に実際にプローブで人を突くとどのような感触なのか体験し雪上訓練は終了した。下山は大砂走をBCまで駆け下り、最後に全員で整理体操と集合写真を撮って合宿を終了した。


〒156-0054 東京都世田谷区桜丘1-1-1     

東京農業大学 常盤松会館本館3F 農友会山岳部