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2023年度 秋山強化合宿

期 間:2023年11月2日~11月7日

場 所:八ヶ岳

 

 程:11月2日 入山 八ヶ岳山荘~行者小屋

      3日 阿弥陀岳北稜

       4日 赤岳主稜

       5日 ~硫黄岳~東天狗岳~黒百合ヒュッテ

       6日 ~北横岳~双子池ヒュッテ

       7日 下山 ~蓼科山~竜源橋

 

11月2日 晴

八ヶ岳山荘(11:30)〜赤岳山荘(12:10)〜2000m(13:20)〜2200m(14:35)〜行者小屋(15:30)

 JR富士見駅に集合し、タクシーで八ヶ岳山荘へ向かった。空は雲ひとつ無い快晴であり、暖かな陽気だった。準備体操を済ませ、八ヶ岳山荘を出発した。しばらく舗装された砂利道を進んでいく。赤岳山荘付近で佐藤が転んだため、応急処置を兼ねた休憩をとった。休憩の後、歩き始めると暑く、テルモスに入れてきた紅茶が飲みづらいと感じるくらいだ。そのまま舗装路を進み、美濃戸山荘を過ぎると南沢方面への登山道に入った。沢沿いに橋を何度か渡りながら登山道を進む。重荷で少々遅れるものもいたが順調に進んで行く。登山道に雪は見られない。2200m付近からは樹林帯を抜け、赤岳主稜も見えるほど道が開ける。石がゴロゴロした沢道を進み緩やかな坂道を上ると行者小屋に着き、テントを張ってその日の行動を終了した。

 

11月3日 晴 -1℃

行者小屋(6:20)~阿弥陀岳北稜取り付き(7:15)

【福島=佐藤】

登攀開始(7:20)~登攀終了(8:00)

【鈴木=山下=大場】

登攀開始(7:20)~登攀終了(8:20)

【神山=酒井=岩附OB】

登攀開始(7:30)~登攀終了(8:50)

~阿弥陀岳山頂(9:00)~赤岳(10:05)~横岳(11:25)~行者小屋(12:35)

行者小屋を出発し、文三郎道の分岐を阿弥陀岳方面に向かって進んでいく。急登をトラバース途中で、登山道を外れ藪の中を進む。尾根に乗り上げると明瞭なトレースとピンクテープが見えた。尾根を進み、急な草付きを抜け、細い道を進んで行くと岩峰に着く。岩峰へ到着後、ハーネスとヘルメットを装着し、登攀の準備をして3パーティに別れて登攀を開始した。岩峰を正面から見て左ルートを登った。

1P:岩稜の正面壁を避け、左にあるクラックから登っていく。クラックを超え安定した道を進んで行き、ハンガーボルトでピッチを切った。

2P:階段状の岩を登っていき、ナイフリッジに出る。雪はないため時間はかからナイフリッジを抜けハイマツでピッチを切った。足場も安定していた為、問題なく登攀することが出来た。

その後、コンティニュアスをしながら登っていき5分ほどで頂上に着いた。3パーティ全員が登攀終了したのが9時であり、時間と体力に余裕があった為、この後帰幕する予定だった行動内容を変更し、岩附OBの提案で横岳にタッチしてから帰幕する行程に変更した。登攀中に酒井が足の痛みを訴えた為、ここで二手に分かれ、岩附OBの同伴のもと酒井は先に帰幕することとなった。他のメンバーはまず中岳のコルを経て赤岳へ向かう。三連休の為か、登山道にはかなり登山客が多かった為、落石に気を付けながら急坂をコルまで下りていく。そこからの登り返しは九十九折りの道を進むが日差しが強く、気温も上がってきていた為か、なかなかペースが上がらない。文三郎尾根分岐を過ぎてからは急な岩稜、鎖場となる。道が狭いため、下りと登りで渋滞しやすい。赤岳に到着し、休憩を挟んだ後に稜上を進む赤岳天望荘を通過し、横岳へと向かう。急坂をクライムダウンしながら進んで行く。急登を超え杣添尾根の分岐に着くが一度横岳の三叉峰を通り過ぎてしまい途中で引き返した。休憩を挟んで元来た道を引き返していき地蔵尾根分岐まで進む。地蔵尾根からはかなりガレている急坂で石も浮いているため慎重に進んでいく。樹林帯に差し掛かった辺りから駆け下り、行者小屋到着後、行動を終了した。

 

11月4日 晴 -1℃

BC(5:50)〜赤岳主稜取り付き(6:55)

【福島=大場=佐藤】

登攀開始(7:10)~登攀終了(9:10)

【石井OB=鈴木=山下】

登攀開始(7:10)〜登攀終了(10:10)

【岩附OB=神山=酒井】

登攀開始(7:30)~登攀終了(10:40)~BC(11:55)

朝は薄暗く、ラテルネをつけて文三郎尾根を進むが程なくして外した。マムートの刻印された階段の多い道を登り進め、取り付きへのトラバースをする前でハーネスとヘルメットを装着する。ここで佐藤が間違えて酒井のザックを背負って先に進んでしまった。トラバースの道は傾斜とガレが酷く滑落しないよう慎重に足を前に出す。

1P:ビレイでは安定した場所が狭く、ロープやザックの受け渡しがしづらい。少し寒く感じたため、各自でカッターシャツやオーバー手袋を装着した。積雪はなくチョックストーンの下を潜れそうだったが、潜らずに登る。直登はせずに左に登った後に右側にトラバースするようにチョックストーンを攻略する。そこを超えるとガレた緩やかなのぼりがある。山下がそこで落石した。

2P:4mほどの岩壁を登った後、緩やかな登り道になる。変わらずにガレ道だが、落石の危険性は少なくなった。稜線上のため風が強く吹き付ける。

3P:引き続き緩やかな登り。グリップビレイで登攀をする。速いペースで登ることが出来た。岩壁にあるハンガーボルトでピッチを切った。

4P:2mほどの岩を登り進んでいく。ここは第二の核心だったが詰まることなく進むことが出来た。

赤岳山頂でハーネスとザイルをしまい、雨具と目出帽を装着する。休息を取った後、写真を撮り、地蔵尾根から下山をする。少し降ると風が弱まったためオーバー手袋、雨具、カッターシャツ、目出帽、ヘルメットを外しBCへ戻る。体操をし、石井OBからブドウジュースをいただき、本日下山される岩附OBと石井OBに挨拶をして今日の行動を終了する。

 

11月5日 晴 2℃

行者小屋(6:15)~赤岳鉱泉(6:35)~2390m(7:15)~硫黄岳(8:25)~夏沢峠(9:05)~根石岳山荘(9:40)

~東天狗岳(10:25)~黒百合ヒュッテ(11:35)

パッキングを済ませ、行者小屋を出発した。平坦な道をトラバースしていき、20分ほどで赤岳鉱泉を通過した。赤岳鉱泉から北東へ少し進むと北沢に突き当たった。その橋を渡る手前で佐藤が足を挫いた。痛そうだったが、何とか歩いていた。ここから樹林帯の急登に入っていき、途中で佐藤はテーピングを巻いた。2390m付近の平らなところで休憩を挟んでから進んで行く。そこからさらに急登を登っていくと、休憩から1時間ほどで硫黄岳に到着した。山頂は少し肌寒く、のっぺりとした形をしていた。ここから足場の悪い急登をしばらく下っていくと、緩やかになっていき、樹林帯に入ると夏沢峠に着く。ここから緩やかに登っていくと、根石岳山荘との分岐があり、そこを通り過ぎて少し登ると根石岳が出てくる。根石岳の上りはヤセ尾根になっており、少々足場が悪い。少し下ると、東天狗岳への登りとなり、所々橋が出てくる。東天狗岳の上りはヤセ尾根になっており、少々足場が悪い。東天狗岳から急登を下っていくと緩やかになってくる。ここから岩が多くなってきて、足場が悪くなる。中山峠とスリバチ池の分岐を過ぎて、足場が悪いところを進んで行くと中山峠に着き、黒百合ヒュッテの分岐が出てくる。分岐を北西に木道を進んで行くと、黒百合ヒュッテに到着した。トイレがきれいで電気も付く。水場はなく、小屋内にある小さなタンクから汲むか、天水を使う。

 

11月6日 晴後曇 5℃

黒百合ヒュッテ(6:20)〜高見石小屋(7:40)〜丸山(8:10)〜麦草ヒュッテ(9:00)〜茶臼山(10:00)〜雨池峠(10:55)

〜北横岳(13:20)〜双子池ヒュッテ(14:50)

テントを撤収し、準備体操を速やかに済ませ、双子池ヒュッテを目指して出発した。佐藤は朝から捻挫の痛みに耐えながらの行動となった。前日来た道を戻り中山峠を超える。枯れ木に囲まれた道を進み中山を超える。中山付近では眼下に雲海が見え空模様は曇り気味であった。緩い下り坂を進み高見石小屋を超え丸山に着く。そこからひたすら樹林帯の中、緩い下り坂を進む。麦草峠に着き道路を超え、また緩い上り坂を進む。茶臼山への急登を進み、茶臼山を越え、比較的緩やかな樹林帯をアップダウンしながら縞枯山、雨池峠を通過した。雨池峠は風が強かったため、少し進み樹林帯で休憩をとった。休憩の後、三ツ岳までの道は岩稜帯となっており、慎重に進んだためスピードが上がらない。急坂で細い道を、鎖を駆使しながら進む。強い風に煽られながら岩稜帯を進み、細い登山道を抜ける。平坦な道を進み、急登を登ると北横岳に着く。北横岳山頂はかなり強い風が吹いていて、視界が悪く何も見えない。そこからの下りは、東側の登山道を行き大岳を経由して双子池ヒュッテを目指す予定だったが、双子池ヒュッテの規定により、北側の亀甲池経由で双子池ヒュッテへ進んだ。下りは急坂ではあったが九十九折りの道を順調に進んだ。下りが終わり、平坦な登山道を足速に進む。枯れた亀甲池を通過ししばらく進むと双子池ヒュッテに着く。小さいテン場に2つのテントを苦戦しながら張り、その日の行動を終了した。

 

11月7日 雨後晴 5℃

双子池ヒュッテ(6:30)~双子山(7:30)~大河原ヒュッテ(7:50)~前掛山(9:30)~蓼科山(11:00)~蓼科山荘(11:35)

~天祥寺平(12:40)~竜源橋(13:40)

 

前日の夜から、大陸に発生した強力な低気圧の前線の影響を受け強い雨が降り注いでいた。雨具上下を着て、外へ出てパッキングを済ます。物が濡れていて、より重荷になっている。水たまりをあまり踏まないように進んで行き、双子山へと登っていく。しばらくするとのっぺりとした道になっていく。双子山付近では雨と風が強く視界不良であった。風に対抗しながら進んで行くと双子山に着いた。風が強かったためすぐに双子山を下っていく。しばらく緩やかに下っていくと大河原ヒュッテが出てくる。ここからしばらく緩やかに樹林帯を登っていくと前掛山に着く。ここから平坦な道を歩くと、蓼科山荘が出てくる。ここから急登の始まりになる。石が湿っていて、滑りやすいので慎重に進んで行く。岩が多く、登りづらいとこがあるが、進んで行くと、蓼科山頂ヒュッテが見えてくる。ここから山頂を目指して進んで行く。風が非常に強く、少し寒さを感じる。視界不良で山頂の神社が見当たらなかったが無事見つかり、写真を撮ると早々に撤退した。この辺りから青空がのぞき始める。下山口は蓼科登山口を予定していたが、タクシーが来ることができないため、竜源橋に変更した。来た道を戻っていき、蓼科山の急登を下っていく。蓼科山荘に戻ってくると、晴天になっていた。ここからしばらく急登を下っていくと、滝ノ湯川が見えてきて、下山口が近づいていることを実感した。しばらくすると平坦な道になっていき、天祥寺平を通り過ぎる。ここから段々と下っていき、最後はそれぞれが全力を出し切り下山した。下山すると道路が見えてタクシーも待っていた。タクシーは時間変更をしたらキャンセル料で値段が倍になってしまった。最後に蓼科と書いてある石で記念撮影をし、合宿を終了した。


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東京農業大学 常盤松会館本館3F 農友会山岳部